この夏、まだ夏休みをとれていない。
春から変わった仕事に慣れず要領の悪さも伴ってなかなか休めない。
上の子は今年受験で塾通い。下の子は部活。
子供たちとの思い出が何も作れない夏にしたくはなかった。
休日出勤の代休が1日あったのと、子供の夏休みを利用してそれを使ってどこかに行こうと考えた。
子供たちの好物は岩魚の塩焼き。
毎年、夏休みで私の実家に帰省するたびに、道の駅で岩魚の塩焼きをうれしそうに頬張るのを見ているとつい微笑んでしまう。
今年はそのチャンスがなかったので、子供を連れて岩魚を釣りに行こうと考えた。
でも、子連れで岩魚釣りができる場所・・・と、頭をひねったら答えが出た。
そうだ、沼田の
日本イワナセンターに行こう!
8月23日(金)日本イワナセンターで8時から5時間の釣行
朝4時、中学生になるのにパジャマにぬいぐるみを抱えた娘は、目が半分しか開いていない。
それでも、岩魚を食べたい一心で釣り行こうとする気持ちがうれしい。
息子は昼から塾なので連れていけないが、その分娘は自分が岩魚を釣って持って帰ると豪語した。
お盆から1週間過ぎた平日の夜明け間近の関越道は車もまばらで運転しやすい。
7時は日本イワナセンターに到着。
駐車場から受付に向かうところから見える養殖池。
よく目を凝らすとアルビノの姿が見える。
7時からだと思っていた受付はどうも8時からだったようで、先行のお客さんが受付前で談笑している。
西からの風が強く、灰色の雲が早い。
天気予報では午後から雨が降るようなことを言っていたが、ちょっと早めの降雨になりそうだ。
8時ちょっと前に受付が開いた。
半日と一日と悩んだが、延長ができないと聞いて一日券を購入。
一番奥のポンドに向かっている途中から、やはり降りだしてきた。
すかさず、用意してきたカッパを着こむ。
イワナセンターのホームページを見たら、刺身イワナなるものがいるようだ。
うまそうな赤身だったので、まずこれを狙う。
K1ミノーでトイッチングすると小さいのがガンガンからんでくるがなかなかかからない。
娘はXスティックやクランクで順調にマスを釣りあげるが、「岩魚がかからない」とちょっと不満げ。
でも、アルビノを釣りあげると「幻の魚を釣った」と大はしゃぎしている。
崖の際をトイッチングしていたら、いきなり
ガツン!ときた。
慎重に取り込むと、狙っていた40センチほどの刺身イワナだった。
イワナというよりはブルック系のF1というところか。
またイワナ狙いでミノーを使うけれど、どうもミノー専用フックはゲイブ幅が大きいせいかバレが多い。
クランク用のフックに変えたら、釣れるようになったけれど、ニジマスばかり。
その時、ものすごい雷が鳴ってバケツをひっくり返したような雨が降り出した。
さすがに危ないと思って管理小屋に引き上げる。
管理人の若い方に聞いてみたところ、イワナは渓流ポンドにしか今は入れていないとのこと。
一番奥のルアーポンドでは居つきのイワナだけだというので、雨が小ぶりになったのを見計らって渓流ポンドに移動。
娘は楽しそうにニジマスを釣っている。
釣りあげるたびに「これな~に?」と魚種を聞いてくるのだが、ニジマスだよと答えると残念そうに戻っていく。
渓流ポンドでがんばるもイワナの姿を見ることはできず、昼過ぎに爆発的な雷雨になったのをきっかけに納ロッドした。
水屋で刺身イワナをさばいてみると、見事な赤身が見える。
隣にいたフライの人は塩焼きサイズのイワナをたくさん釣っていた。
娘の視線がじっとそれに注がれていたのを見て、自分のヘタクソ加減にがっかりした。
雨でぬれて冷えた体を温めるために、近くにあるシャクナゲの湯に行く。
服を着替えてやっと生き返った気持ち。
帰りに川場の道の駅によってお土産を買って帰宅。
雨で渋滞の高速をずっと眠り続けていた娘は自宅に到着するなり起きだして、刺身をねだる。
うまい!
結局これ一匹だったけど、娘も満足したからこれでいいかな。
翌週、たまたま朝霞ガーデンでヤマメが釣れた。
これが一番うれしそうだった。
わざわざ遠くまで行って雨の中釣りした俺達っていったい・・・・・
まぁ、楽しかったからいいかな。
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